パリで100年ぶり五輪=雨のセーヌ川で開会式〔五輪〕
【パリ時事】パリで100年ぶり3度目となる五輪が26日夜、開幕した。開会式は市内のセーヌ川を舞台に雨の中で行われ、200を超える国・地域の選手たちが船上でパレード。河岸では盛大なパフォーマンスが繰り広げられた。
「多様性」や「ジェンダー平等」を理念に掲げ、聖火の最終点火者は同国出身で柔道男子のテディ・リネール、元陸上女子のマリジョゼ・ペレクさんの2人が務めた。
8月11日まで32競技329種目が行われ、約1万1000人が参加。選手数は史上初めて男女同数になる。日本選手は海外大会で最多の400人以上が出場予定で、金メダル20個を目標に掲げる。主将は置かず、旗手はフェンシング女子の江村美咲(立飛ホールディングス)とブレイキン(ブレイクダンス)男子のSHIGEKIXこと半井重幸(第一生命保険)が務めた。
ウクライナに侵攻するロシアの選手は国を代表できず、「個人の中立選手(AIN)」として出場する。同盟国ベラルーシの選手と共に船上パレードからは除外された。パレスチナはガザ地区への攻撃を続けるイスラエルの除外を求めたが、認められなかった。国際社会の分断が大会に暗い影を落とす。東京五輪に続いて結成された難民選手団は、過去最多37人が臨む。
夏季大会で初めてとなる競技場外での開会式はテロなどが懸念されたが、大きな混乱はなかった。式典に先立ち、フランス国内では高速鉄道網が破壊活動の被害に遭い、多くの人の足に影響が出た。
[時事通信社]
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