国旗まとい、開幕祝福=「フランス!」連呼、歓声も―100年ぶり五輪に・パリ市内〔五輪〕
パリ五輪開会式が行われた26日午後(日本時間27日未明)、パリ市内では青、白、赤のフランス国旗を身にまとった市民が100年ぶりとなるパリでの五輪開催を祝い、各国の国旗を手にした外国人観客らが歓声を上げるなどして開幕を祝福した。
セーヌ川近くのコンコルド広場に設けられた観客席への入場口には、午前中から長蛇の列ができた。最前列にいた看護師エドウィン・ルフローさん(34)は開始9時間半前の午前10時に並び始めたという。公式ショップで五輪グッズを購入済みといい、「有名アーティストによるパフォーマンスが楽しみ」と笑顔だった。
凱旋(がいせん)門周辺では、ベルギーやスペイン、ブラジルなど、それぞれ応援する国旗を手にした人たちが、互いの写真を撮り合っていた。おそろいのパリ五輪Tシャツを着用した一家5人はカザフスタンから車で13日かけて来たという。
エッフェル塔前のトロカデロ広場付近に集まった地元の人々は、開会式終盤で塔を光り輝かせる演出が始まると、一斉にカメラを向けて歓喜。手元の携帯電話で開会式の様子を映した中継映像を見ながら、肩を寄せ合った。
パリ北西部にあるモンソー公園に設置されたパブリックビューイング会場には数百人が集まった。開会式が近づくと「フランス! フランス!」と歓声が上がり、開式と同時に最高潮に達した。
会場には日本人の観客も。職場の同僚と一緒に楽しんでいた三浦成実さん(26)は3年前の東京五輪の閉会式で、凱旋(がいせん)門などパリからの映像が映し出されたのを見て、「絶対にパリ五輪は現地で見よう」と決意したという。大画面に歌手のレディー・ガガさんが登場すると「すごい!」と声を弾ませていた。
[時事通信社]
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