粘りに粘った村上=後半戦初戦で1カ月ぶり白星―プロ野球・阪神
まさに粘り勝ちだった。阪神の村上が中日打線に11安打を許しながら、6回1失点の力投で4勝目。約1カ月ぶりとなる白星を手にし、「後半戦のスタートで勝ててよかった」とお立ち台で喜びに浸った。
序盤から立て続けにピンチを背負い、三者凡退のイニングはなし。それでも無四球と持ち前の制球力が光り、「うまく(捕手の坂本)誠志郎さんが引き出してくれた」。時に内角を大胆に攻める配球が奏功した。結果的に最少失点でしのぎ、「ピンチでも粘れたのはよかった」とうなずいた。
昨季のセ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝き、先発陣の柱として期待されたが、前半戦は3勝7敗と黒星が先行。好投しても援護に恵まれない試合も目立った。岡田監督に後半戦の初戦を託され、「しっかり勝ちを意識したい」。強い気持ちで臨んだ一戦できっちりと役割を果たした。
打線も先制、駄目押しと得点。理想的な試合運びだった。「勝てたことが一番。雰囲気良くスタートできる」と村上。前半戦の4位から巻き返しを目指すチームと共に、右腕も逆襲を期している。
[時事通信社]
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