2024-07-26 17:50社会

山形・秋田で1人死亡、3人不明=パトカー流される、災害厳重警戒―大雨特別警報は切り替え

山形県戸沢村で氾濫した最上川中流(26日午前撮影の監視カメラ画像、山形河川国道事務所提供)

 東北地方では26日も梅雨前線の影響で雨が降った。気象庁は25日深夜に山形県に再び発表した大雨特別警報を26日朝に警報に切り替えたが、引き続き土砂災害や河川の増水、氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けた。国土交通省によると、同県戸沢村の最上川中流では明け方に氾濫が発生。秋田県で1人が死亡、1人が行方不明となったほか、山形県では2人が行方不明となった。
 秋田県では、秋田市に住む86歳の男性が25日夕方から行方不明となり、同市を流れる雄物川の堤防沿いで26日午前、遺体で発見された。湯沢市でも25日、土砂崩れが発生し、60代の男性作業員が行方不明となった。
 山形県では25日夜、同県新庄市本合海の橋付近で、住民からの救助要請を受けてパトカーで向かっていた新庄署の20代の男性巡査部長と男性巡査長と連絡が取れなくなり、県警はパトカーごと流されたとみて捜索。26日午後、現場から約1キロ離れた地点で男性が発見されたが心肺停止状態で、県警は不明の警察官とみて身元確認を進めている。新庄市では、同日午前6時40分までの24時間雨量が観測史上最多の389ミリに上っていた。
 山形県酒田市と遊佐町に25日午後出された大雨特別警報は夜に警報に切り替えられたが、深夜に前線上の低気圧が接近し、発達した雨雲が連なる線状降水帯が発生。気象庁は午後11時40分、酒田市など6市町村に2回目の大雨特別警報を発表した。その後、低気圧が通過して大雨が一段落したため、26日午前5時50分に警報に切り替えた。
 東北の27日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、日本海側と太平洋側100ミリ。その後、28日午後6時までの同雨量は、日本海側200ミリ、太平洋側150ミリ。 
[時事通信社]

大雨で決壊した石沢川の堤防=26日午後、秋田県由利本荘市

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