バイデン氏、にじむ無念さ=11分間、威厳に満ちた演説
【ワシントン時事】「私はこの部屋を敬愛している。しかし、それ以上に祖国を愛している」。バイデン米大統領は24日、国民向けのテレビ演説で無念さをにじませながら、11月の大統領選からの撤退の理由を説明した。
紺色のスーツに青いネクタイ姿。ホワイトハウスの大統領執務室からの演説は、これまでの約3年半の任期中でこれが4回目となった。背後には国旗と大統領旗、そして家族の写真が置かれていた。
高齢不安が強まるきっかけとなった6月27日のテレビ討論会での弱々しく、頼りない姿から一転、この日の演説は威厳を感じさせるものだった。約11分間の演説中、声がしわがれる場面はあったものの、身ぶり手ぶりを交えて国民への感謝の言葉を並べた。
「私は自分の選択をした。今、選択はあなた方、米国民次第だ」と強調。1776年の独立宣言を想起させるように「米国の素晴らしいところは、王や独裁者が支配せず、人民が支配することだ。歴史はあなた方の手の中にある」と訴えた。
[時事通信社]
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