2024-07-24 21:03スポーツ

広島の坂倉、価値ある一発＝５７年ぶりの満塁アーチ―プロ野球球宴

２回、逆転の満塁本塁打を放つ全セの坂倉＝２４日、神宮

　全セの坂倉（広島）が夢の舞台で価値ある一発を放った。２点を先制された直後の二回裏に逆転満塁本塁打。「いい感じで振り抜けたのでよかった」。ほっとした表情で振り返った。
　前夜は４本塁打、１１得点で大勝した全セ。強打者が並ぶ打線は二回、５番サンタナからの３連打で好機を築いた。２死満塁で９番坂倉が打席へ。フルカウントから高めの直球を捉えると、打球は大きな弧を描いてバックスクリーンに飛び込んだ。
　オールスター戦での満塁本塁打は１９６７年の大杉勝男（東映）以来、５７年ぶりで史上３人目。全セの選手では初めてだ。
　２年ぶり２度目の球宴メンバー選出となった２６歳。混戦のセ・リーグでチームは首位巨人と１ゲーム差の２位につけているものの、坂倉自身は打率２割３厘、４本塁打。思うような結果が残せず、もがいていた。「数字的なものはもちろん苦しいが、感覚が良くないのが非常に苦しかった」。記録に残る一発で、後半戦へ弾みをつけられるか。　
［時事通信社］

２回、逆転の満塁本塁打を放ち、喜ぶ全セの坂倉（中央）＝２４日、神宮

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