2024-07-24 20:40スポーツ

有言実行、存在感示す=負けられない大の里―大相撲名古屋場所

照ノ富士(左)を突き落としで破った大の里=24日、愛知・ドルフィンズアリーナ

 前日、横綱との一番が組まれた大の里は「しっかり存在感をアピールしたい」と自らを鼓舞するように誓った。有言実行するあたりは、いかにも大器らしい。照ノ富士に土をつけ、館内に座布団が乱れ飛ぶ。誇らしげに勝ち名乗りを受けた。
 初日に横綱を撃破した先場所と同様にもろ差しを狙ったが、果たせない。踏み込んだ相手に左で上手を取られてから、「動こう、動こうと考えていた」。命綱とも言える右の差し手を自ら抜き、左にかわして突き落とす。とっさの判断が光った。
 今場所の成績次第で大関昇進の機運が高まる状況も考えられたものの、10日目までに5敗。新十両だった昨年9月の秋場所から続けてきた2桁白星へ後がなくなった。得意の右差しが研究され、「苦しい土俵が続いている」と認める。壁に当たる中、大きな白星だろう。
 3敗の大関豊昇龍との一番なども残されている。自身にとっては、来場所以降の昇進につなげるため、負けられない残り4日間に。「先のことを考えず、一日一番、集中して頑張りたい」。見せ場をつくり、将来の看板力士としてふさわしい姿を披露する。 
[時事通信社]

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