柔道の阿部兄妹、連覇に挑む=ゴルフは松山、笹生ら出場―パリ五輪・競技別展望
【柔道】東京五輪で史上最多9個の金メダルを獲得した日本。パリでの今回は苦戦が避けられそうにない中、メダリストたちの地力が試される。
男子は、連覇を狙う66キロ級の阿部一二三が最も頂点に近い。海外勢の目立った台頭がない状況で足技を磨き、攻撃の幅をさらに広げてきた。
100キロ超級の斉藤立は父の仁さんに続く親子2代での金メダルを目指す。過去2戦2敗と苦杯をなめたフランスの英雄テディ・リネールをどう攻略するか。90キロ級の村尾三四郎は優勝候補の一角。81キロ級の永瀬貴規、100キロ級のウルフ・アロンの両東京五輪王者には復調の兆しが見える。
女子では、52キロ級の阿部詩が一二三との兄妹連覇を狙う。ライバルは東京五輪銀のアマンディーヌ・ブシャール。強豪の地元で実力を存分に発揮したいところだ。78キロ超級で東京五輪金の素根輝は不振からどこまで巻き返せるか。48キロ級の角田夏実は先陣を切り、日本に勢いを与える役目も。混合団体は、前回大会銀からの雪辱を誓う。
◇松山、金メダルに挑む
【ゴルフ】男女各60人が出場し、予選カットなしで72ホールのストロークプレー。男子は前回4位の松山英樹が金メダルに挑む。世界ランキング1位のスコッティー・シェフラーら米国勢や、アイルランド代表で出るロリー・マキロイ、スペインのジョン・ラームも有力なメダル候補。今季は欧州ツアーが主戦場の中島啓太は初出場となる。
女子の日本勢は今年の全米女子オープン覇者の笹生優花と、日本ツアーで2年連続年間女王の山下美夢有が出場。稲見萌寧が2位に入った前回に続くメダル獲得が期待される。連覇が懸かる世界ランク1位、米国のネリー・コルダ、地元のセリーヌ・ブティエにも注目。
◇岡田、吉岡組に期待
【セーリング】新種目の混合470級で岡田奎樹、吉岡美帆組がこの競技で日本勢初の金メダルを狙う。男女別だった東京五輪の470級でそれぞれ7位。このペアは本場の欧州勢に割って入り、昨年の世界選手権で優勝するなどトップレベルの実力を持つ。男子iQフォイル級で40歳の富沢慎は5度目の五輪。日本勢は計4種目に出場する。
[時事通信社]
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