「国民の信頼回復に努める」=海自トップが着任後初会見
特定秘密の漏えいや潜水手当の不正受給など不祥事が相次いだ海上自衛隊で、新たにトップの海上幕僚長に着任した斎藤聡海将が23日、初めての定例記者会見に臨み、「多くの問題に誠実に向き合い、国民の信頼回復に努める」と述べた。立て直しに向け、問題意識を共有し、再発防止の方向性を話し合う臨時の指揮官級会議を来週開くという。
特定秘密を巡っては、取り扱い資格がない隊員を秘密情報が表示される環境で働かせたことが違反とされた。斎藤海幕長は「(無資格隊員を)その場に置くだけで漏えいという認識は、恥ずかしながら私もなかった」と陳謝。細部の規則や解釈を明確にしなかった組織に問題があったとした。
手当や飲食の不正については「『なれ合い』とされる体制の問題は事実だが、大半の隊員は愚直に任務をこなしている」と釈明。「海自は高い規律が求められ、これ以上疑念を招く行為があってはならない」と強調した。
[時事通信社]
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