来月上旬のオンライン投票軸=民主党の候補決定―米大統領選
【ワシントン時事】11月の米大統領選で再選を目指していたバイデン大統領の撤退表明を受け、民主党は候補者を選び直すことになった。米主要メディアによると、8月上旬までに新たな候補で合意を形成した上で、オンラインで代議員投票を行い正式指名する案を軸に、検討が進められる見通しだ。この時までに候補者を決められなければ、8月19~22日に中西部イリノイ州シカゴで開かれる党全国大会での投票に委ねられる。
民主党はもともと、一部の州で候補者登録が早期に締め切られるため、全国大会に先立ちオンライン投票でバイデン氏を正式指名する予定だった。バイデン氏は党予備選で圧倒的多数の代議員を獲得していた。
撤退表明を受け、バイデン氏が得ていた代議員は誰に投票してもよくなった。ただ、バイデン氏がハリス副大統領を推薦したため、ハリス氏に票を投じる可能性が高い。
後継候補で合意を得られなかったり、オンライン投票が中止されたりすれば、全国大会での代議員投票で新たな候補者を選ぶことになる。投票は過半数の代議員を獲得する候補者が現れるまで続く見通しだ。
候補者が決まっていない状態で全国大会を迎えれば、1968年以来となる。当時は現職のジョンソン大統領が再選断念に追い込まれ、予備選などを通じ過半数の代議員を得た候補がいない状態で全国大会が開幕。結局ハンフリー副大統領(当時)が指名されたが、会場周辺で暴動が起きるなど大混乱を招いた。この時も開催地はシカゴだった。
また、1924年の全国大会では、103回の投票を経てようやく候補者を選出したが、本選では共和党に大敗した。
[時事通信社]
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