2024-07-22 20:07スポーツ

迷う霧島、苦悩の日々＝横綱戦で光明を―大相撲名古屋場所

明生（右）を攻める霧島＝２２日、愛知・ドルフィンズアリーナ

　しぶとく白星を重ねた。霧島は立ち合いこそ踏み込めなかったものの、右で前まわしを引いて明生を攻め返す。「久しぶりにまわしを取ることができたのがよかった」。すかさず引き付けながら相手を起こし、寄り切った。
　大関復帰を目指す今場所。初日から３連勝と好発進しながら、４日目からの３連敗で失速した。２桁白星が求められる中、思い通りの立ち合いができず、「もっと当たることができれば、相撲も取りやすい」。苦悩の日々が続く。
　首を痛めた影響で３月の春場所から２場所続けて負け越し、大関の座を手放した。体の状態に不安はないそうだが、勝ち急ぐあまり、引き技に頼って墓穴を掘る場面が目立つ。「ここが大事だと思うと体が硬くなる。師匠からは焦らずやればいいと言われるが…」。取り口に迷いが出ている。
　依然厳しい星勘定の中、１０日目はトップを独走する照ノ富士との一番が組まれた。八角理事長（元横綱北勝海）は「横綱戦でいい相撲を取れば、乗っていける」とみる。これまで一度も勝ったことがないが、「結果は関係ない。自分の相撲を取る」と霧島。無欲で強敵に挑み、光明を見いだせるか。　
［時事通信社］

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