低所得国債務問題の進展を＝Ｇ２０会議に出席へ―米財務長官
【リオデジャネイロ時事】米財務省は２２日、イエレン財務長官が２５、２６両日にブラジル・リオデジャネイロで開かれる２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議に出席すると発表した。会議では世界経済の現状や国際開発金融機関（ＭＤＢｓ）の強化などを話し合う。低所得国の重荷となっている過剰債務問題で、債務再編に向けた議論の進展を目指す。
併せて開かれる先進７カ国（Ｇ７）財務相・中銀総裁会議では、ロシアからの侵攻が続くウクライナ支援を継続する方針を改めて強調する。イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突により、危機的な状況に陥っているパレスチナ自治区ガザの経済状況も議題に上る見通し。
過剰債務問題では、主要債権国の中国や先進国、民間金融機関などの利害が絡み合い、協議が難航している。米財務省高官は「非常に重要な問題」と述べ、一定の進展を期待。「半年以上、（中国と）２国間で話し合ってきた。進展すれば中国のためにもなる」と、米中の協力に自信を示した。
［時事通信社］
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