韓国大統領府、同盟は「超党派的」=安保協力の揺らぎ警戒―バイデン氏大統領選撤退
【ソウル時事】韓国大統領府は22日、バイデン米大統領の大統領選撤退を受け、「韓米同盟に対する米国の支持は超党派的だ」とするコメントを発表した。尹錫悦政権は、対北朝鮮での日米韓3カ国の安全保障協力を重視。平静を装いつつも、米国の外交政策が変化し、バイデン政権下で強化された3カ国協力の足並みが乱れる事態は避けたいのが本音で、大統領選の成り行きを注視している。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と「仲良くやる」と語るトランプ前米大統領が返り咲けば、米朝首脳の直接交渉が復活する可能性もある。そうなれば、北朝鮮に強硬姿勢を貫く尹政権は難しいかじ取りを迫られる。
既に、同盟軽視の姿勢を示すトランプ氏再選を見据えた動きもみられる。米韓当局は4月、2026年以降の在韓米軍駐留経費の韓国側負担を巡る交渉を開始。通常より前倒しした交渉入りで、かつて在韓米軍の撤退に言及したり、韓国の大幅な負担増を求めたりしたトランプ氏再登板の可能性を踏まえ、早めに合意をまとめる狙いがあるとの見方が出ている。
[時事通信社]
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