数十年に1度、リュウゼツラン開花=愛知県知多市〔地域〕
愛知県知多市役所の敷地内で、花を咲かせるのに数十年かかるとされる熱帯の植物「アオノリュウゼツラン」が開花し、見頃を迎えている。放射状に広がる巨大な葉の中心から5月中旬、木の幹ほどの花茎が伸び、約9メートルの高さに。7月11日から、枝分かれした先端に筒状の黄色い花が咲き始めた。
アオノリュウゼツランは中南米に自生する大型の植物で、先のとがった多肉質の葉が竜の舌を思わせることから名付けられた。数十年かけて成長し、1度だけ花を咲かせると枯れる。生育に時間がかかるため「センチュリープランツ(世紀の植物)」とも呼ばれている。
市によると、市内の製油所で2006年ごろに開花した同植物から株分けされ、鉢植えが市に寄贈された。担当者は「上の方はまだつぼみなので、今月いっぱい咲くと思う。珍しい植物を楽しんでほしい」と話した。
[時事通信社]
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