「退く必要ない」「判断遅い」=バイデン氏、大統領選撤退に有権者―米NY・加州
【ニューヨーク、シリコンバレー時事】「撤退する必要はない」「判断が遅い」。バイデン米大統領が21日、大統領選撤退を決めたことについて、伝統的に民主党地盤の東部ニューヨーク、西部カリフォルニア両州では、有権者からさまざまな反応が聞かれた。
カリフォルニア州在住の民主党支持者ベリー・アルドランさん(69)は「年齢の問題で退く必要はない。バイデン氏は素晴らしい大統領だ」とたたえた。共和党のトランプ前大統領については「新型コロナウイルス対応で初動を誤り、多くの米国民が命を落とした。大統領の資質に欠ける」と非難。バイデン氏が後継にハリス副大統領を指名したことに関しては「ハリス氏よりも(元大統領夫人の)ミシェル・オバマ氏の方が、マイノリティー(少数派)を取り込める」と語った。
一方、同州の医療従事者の男性(50)は「戦略的にはバイデン氏が大統領を辞職し、ハリス氏が現職大統領として(11月の本選に)臨むのがいいのでは」と提案した。教員の女性(69)は「(撤退は)悲しいが、世論調査から見ても正しい判断だ」と評価した。
ニューヨーク市内の飲食店に勤める男性(20)は、バイデン、トランプ両氏とも支持しない「ダブルへイター」。バイデン氏の撤退表明に「なぜ今なのか。判断が遅い」と疑問を口にした。トランプ氏を支持するコメディアンのジョシュ・ローゼンさん(35)は、ニューヨーク市中心部のトランプタワー前で「誰が民主党の候補者になろうとも、トランプ氏が勝つ」と語気を強めた。
[時事通信社]
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