連続メダル狙う本多=33歳鈴木、池江にも注目―競泳・パリ五輪競技別展望
【競泳】男子は200メートルバタフライで東京五輪銀メダルの本多灯に注目。自己記録を超える1分52秒台中盤を出せれば、2大会連続の表彰台も現実的になる。400メートル個人メドレーは30歳の瀬戸大也、18歳の松下知之が世界記録を持つレオン・マルシャンにどこまで迫るか。200メートル平泳ぎには元世界記録保持者の渡辺一平と初出場の花車優が登場。日本記録(2分6秒40)に匹敵する泳ぎで、2分5秒台のタイムを持つ海外勢に対抗したい。
女子は33歳の鈴木聡美が平泳ぎ2種目に出場。白血病を克服し、個人種目では2大会ぶりに代表入りした池江璃花子は100メートルバタフライに挑む。17歳の成田実生、平井瑞希ら初代表組にも期待。東京で個人メドレー2冠の大橋悠依は200メートルに臨む。
◇AS、メダル奪還へ
【アーティスティックスイミング(AS)】日本は東京五輪でチーム、デュエットともに4位。同五輪まで2種目で6連覇していたロシア勢が不在の中、2大会ぶりのメダルを狙う。
東京大会後に大幅なルール変更があり、最後まで正確に技を繰り出すことがメダル争いの前提となった。まずは三つのルーティンの合計得点で争うチーム種目での表彰台確保が目標。デュエットにも出場する16歳の比嘉もえら若手の勢いと、同大会代表の経験を融合して挑む。
◇力つけた蝦名
【オープンウオーター】女子10キロの蝦名愛梨は五輪初出場ながら、日本女子初の8位入賞以上を目指せる力をつけて臨む。男子10キロの南出大伸は13位だった前回の雪辱を期し、国際舞台で経験を積んできた成果を示せるか。
◇玉井に期待膨らむ
【飛び込み】日本勢初の五輪メダリスト誕生に期待が膨らむ。男子高飛び込みの玉井陸斗が有力。14歳で7位に入った東京五輪後、2度の世界選手権で銀メダル獲得や腰痛による途中棄権と浮き沈みを経験し、たくましく成長した。女子板飛び込みの三上紗也可は、女子では世界でも数人しかできないという大技の持ち主。東京大会の準決勝敗退を糧に飛躍を期す。
◇存在示すか日本男子
【水球】日本男子が3大会連続で出場する。前回は消化試合の1勝のみ。戦術の幅を広げた今回こそ存在感を示すか。
[時事通信社]
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