トランプ氏、選挙集会再開=銃撃後初、右耳のガーゼ外す―米大統領選
【ワシントン時事】11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領は20日、中西部ミシガン州グランドラピッズで暗殺未遂事件後初の選挙集会を開いた。約2時間にわたってライバルのバイデン大統領と民主党への批判を繰り返し、対決姿勢をむき出しにした。共和党全国大会での候補指名を受け、選挙運動を加速させた。
トランプ氏は、銃撃で右耳を負傷し白いガーゼを付けていたが、この日の集会には肌色の小さなばんそうこうだけで登場。聴衆の拍手で迎えられると、「皆さんの愛と支援に感謝する。ちょうど1週間前の出来事だ」と事件を振り返った。
トランプ氏は演説で、バイデン氏から何度も「民主主義への脅威」と批判されていることに言及し、「私は先週、民主主義のために銃弾を受けた」と反論。民主党内で強まるバイデン氏の撤退論については、「民主党幹部は党の予備選結果を覆そうと必死で、バイデン氏を投げ捨てようとしている」と指摘し、「民主党こそ民主主義の敵だ」と述べた。
さらに、「民主党は腐敗した権力者の党だ。共和党はいまや民衆の党で、あらゆる人種や宗教の勤勉な米国人の党だ」と強調。大統領選で勝利すれば、バイデン政権の政策をことごとく覆すことを誓った。
銃撃を受けた13日の東部ペンシルベニア州での集会は屋外だったが、今回の会場は屋内の多目的アリーナ。大統領警護隊(シークレットサービス)は入場者のかばんの持ち込みを禁止するなど、厳戒態勢を敷いた。集会には副大統領候補のバンス上院議員も参加した。
トランプ氏が銃撃事件後初の集会場所として選んだミシガン州は、繁栄から取り残された「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」の一角。ラストベルトには民主、共和両党が競り合う激戦州が多く、大統領選の勝敗を左右するこの地域で重点的に票を掘り起こす戦略をにじませた。
[時事通信社]
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