米民主重鎮、決断を称賛=ハリス氏支持で対応分かれる―バイデン氏撤退
【ワシントン時事】バイデン米大統領の撤退表明を受け、与党・民主党の大統領経験者や重鎮議員からは決断を称賛する声が相次いだ。ただ、バイデン氏がハリス副大統領を指名した後継候補を巡っては、オバマ元大統領が明言を避けるなど対応が分かれた。
オバマ氏は21日の声明で「トランプ政権を特徴付けた混乱、偽り、分断の4年間から、われわれを遠ざけてくれた」とバイデン氏の功績を評価。撤退の決断は「米国民の利益を優先した歴史的な模範だ」とたたえた。
ただ、後継候補については、党が「傑出した候補者が現れる手続きをつくり出せると、自信を持っている」と説明。ハリス氏には触れず、誰を支持するか明言しなかった。
一方、クリントン元大統領は夫人のヒラリー・クリントン元国務長官と連名で声明を発表。「バイデン大統領が成し遂げたすべてと、米国のために何度も立ち上がってくれたことに感謝する」と称賛し、ハリス氏への支持も表明した。後継候補の一人と目されていたカリフォルニア州のニューサム知事も、ハリス氏について「タフ、恐れ知らず、粘り強い」と表現し、支持する考えを示した。
ペロシ元下院議長はX(旧ツイッター)で、バイデン氏を「国を優先する愛国者だ」と評価。民主党上院トップのシューマー院内総務も「再び国や党、われわれの未来を優先してくれた」とたたえた。ただ、2人ともハリス氏を支持するかどうかには触れていない。
[時事通信社]
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