ライバルの追い上げ続々=北口、表彰台逃す―陸上DL
パリ五輪を前に、ライバルたちが調子を上げてきた。女子やり投げの北口は、昨夏の世界選手権銅メダルのリトルがたたき出した記録に及ばず、表彰台にも届かなかった。無類の強さを誇ってきたDLでは、昨年6月のローザンヌ大会以来6試合ぶりに敗れ、「五輪前にこういう経験ができてよかった。しっかり後悔がないように(状態を)つくれれば」と前向きに振り返った。
1投目は60メートル50にとどまり、直後にリトルが自己ベストを更新する66メートル27のビッグスロー。世界女王の意地を見せたいところだったが、助走でスピードが出やすい硬いトラックに適応できず「自分の投げのリズムがつかめなかった」。2投目の62メートル69から伸ばせず、5投目終了時で4位。上位3人による最終6投目に進めなかった。
12日のDLモナコ大会では、今季自己最高の65メートル21をマークして逆転優勝。好感触をつかんだ当時に比べれば、この日は調子がいまひとつだったという。表情は明るく、「本番では必ず化けてくる選手が必ず現れる。気を付けながら試合をしたい」。ライバルの追い上げを力に変え、五輪で最高の輝きを得られるか。(ロンドン時事)
[時事通信社]
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