乱れず、業師に完勝=照ノ富士に死角なし―大相撲名古屋場所
「満員御礼」の結びで、この日一番の歓声が上がった。照ノ富士はとったり、肩透かし、出し投げで揺さぶる宇良の攻めをことごとくしのぐ。「じっくりいこうと思っていた」。右で下手を引いて動きを止めると、力尽きた相手は土俵を割った。
勝負が決し、敗者を土俵下に追いやることはない。健闘をたたえるかのように、相手の背中に手を添えた。業師の本領も及ばす、宇良は横綱の力量について、「自分の力では測れない。相手と対等でなければ測れない」と敬意を込めて言った。
膝の古傷に加え、腰や左脇腹などにも不安を抱える。「痛くないところはない」と言うほど、満身創痍(そうい)で土俵に上がっている。状態が不安視されたものの、長い相撲にも乱れることなく、初日から7連勝。「まだ半分以上も残っているから」と慢心はない。
3場所連続の休場明けで復活優勝を遂げた1月の初場所も、尻上がりに調子を上げた。早くも独走態勢を築きつつあり、目標としてきた10度目の賜杯獲得へ死角は見当たらない。場所前に「やってみないと分からない」と率直に言ったのがうそのように連日、力強さを披露している。
[時事通信社]
最新ニュース
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕