横断歩道の白線間隔を倍に=コスト削減、障害者懸念に配慮も―警察庁
警察庁は19日、横断歩道の白線の間隔を現行の45~50センチから90センチまで広げることを可能とするよう規則を改正した。設置や維持費用の削減などが目的で、26日に施行される。ただ視覚障害者らから横断歩道を認識しづらくなるとの懸念も寄せられており、同庁は、音で信号機の表示内容を知らせる装置などが備わった横断歩道から設置を進める。
自動車安全運転センターの調査研究では、間隔を90センチに広げても、自動車側や歩行者からの見え方に問題はなかった。わだちを避けて白線を引けるため塗装の耐久性向上が期待でき、安全性も高まるという。
一方で、同庁が5~6月に実施したパブリックコメントには、視野が狭い人や、塗料の凹凸で横断歩道の位置を確認している人には、「横断歩道を認識しにくくなるのでは」との意見が複数あったという。
横断歩道の一部には、視覚障害者に音で青になったことを知らせる「音響信号機」や、点字ブロックを敷設した「エスコートゾーン」が整備されている。同庁は、間隔を広げる場合は、両方が設置された横断歩道で行い「安全に十分配慮する」としている。
[時事通信社]
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