トランプ氏「米全体の大統領に」=指名受諾演説、バイデン氏批判は抑制―銃撃後初・米共和党大会
【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)時事】トランプ前米大統領(78)は18日、最終日を迎えた共和党全国大会で、大統領候補の指名受諾演説を行った。13日に銃撃を受けて負傷した経験を踏まえて「米社会の不和と分断を癒やす。米国の半分でなく、全体のための大統領になる」と表明。バイデン大統領(81)に対する批判は抑制した。
トランプ氏は1時間32分に及んだ演説の冒頭約15分間を割き、銃撃事件の様子に初めて言及。「神が味方してくれた。頭を動かしていなかったら銃弾は命中していた」と振り返った。事件で亡くなった消防士だった男性の防火服とヘルメットを演壇のあるステージ上に飾り、哀悼の意を示した。
トランプ氏がこの日、バイデン氏の名前を出したのは対イラン政策を批判する際の1回だけ。4年前の指名受諾演説では約40回口にし、大半を批判に費やしたのとは様変わりした。
ただ、民主党への攻撃は従来通りで、自身に対する刑事訴追の4件は「党派的な魔女狩り」だとの主張を繰り返し、起訴取り下げをバイデン政権に求めた。根強いインフレや、ロシアによるウクライナ侵攻などについてもバイデン政権の指導力のなさを批判した。
[時事通信社]
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