イスラエル首相、ガザ最南部初訪問=支配継続方針を表明
【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は18日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファを視察し、ガザ・エジプト境界の緩衝地帯や検問所の掌握が「極めて重要だ」と語り、今後も支配下に置く方針を改めて表明した。首相府が発表した。ネタニヤフ氏のラファ訪問は、昨年10月にイスラム組織ハマスとの戦闘が始まった後初めて。
ネタニヤフ氏は、ハマスとの停戦が実現したとしても武器の密輸を阻止する名目でガザ・エジプト境界の管理を続けると主張している。これに対し、イスラエル軍の撤退を求めるハマスは激しく反発。停戦の合意条件が既に整ったと考えるガラント国防相は、ネタニヤフ氏が停戦交渉を妨げていると批判したと報じられている。
地元メディアは、ネタニヤフ氏とガラント氏らが18日、交渉における「イスラエルの立場を確認するため」協議すると伝えた。しかし、ネタニヤフ氏は、軍事的圧力と自らの強硬な態度によって「(交渉が)前進している」と語っており、軍の駐留を継続する構えを崩していない。
[時事通信社]
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