欧州中銀、政策金利を据え置き=2会合ぶり、9月利下げ焦点―定例理事会
【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は18日、金融政策を議論する定例理事会を開き、市場予想通り政策金利を据え置くことを決めた。据え置きは4月会合以来、2会合ぶり。インフレ率は鈍化傾向にあるものの、ECBが掲げる2%物価目標の持続的な達成に向け、物価動向をさらに見極める必要があると判断した。市場の焦点は次回9月会合での追加利下げの有無に移った。
政策金利の一つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利は3.75%を維持する。
ECBは声明で、「域内物価圧力は依然として大きい」と指摘。物価目標の達成に向けて「必要な限り、政策金利を十分に景気抑制的な水準に維持する」と改めて表明した。ラガルド総裁は会合後の記者会見で、9月の会合でも得られる全ての指標に基づき、利下げの是非を判断する考えを強調。「今後の金利の方向性は事前に決めていない」とけん制した。
[時事通信社]
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