「バイデン政権下で治安悪化」=共和、「移民」争点に攻勢―米大統領選
【ミルウォーキー時事】米共和党全国大会2日目の16日、党員らは演説で11月の大統領選の争点の一つ「移民対策」に焦点を当て、バイデン政権の規制緩和を徹底的に糾弾した。バイデン大統領(81)が治安悪化を招いたとし、トランプ前大統領(78)が返り咲けば「米国はより安全になる」とアピールした。
メキシコと国境を接する南部テキサス州は、中南米から移民が殺到し対応に苦慮している。同州選出のクルーズ上院議員が「バイデン政権下で1150万人が不法に国境を越えた」と訴えると、会場から一斉にブーイングが起こった。そして「家族や子ども、国の安全ではない。しかし朗報がある。ドナルド・トランプが大統領になれば解決できる」と結ぶと、今度は聴衆から大きな歓声が上がった。
この日は、移民に娘を暴行・殺害されたという父親や、国外から流入した合成麻薬の過剰摂取で息子を失った母親らが次々と登場。「バイデン政権は何も対応しない」と批判を繰り広げた。
[時事通信社]
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