充実の四大大会連勝=アルカラスに大選手の風格―ウィンブルドンテニス
両者がフルセットを戦った1年前とは違う完勝。アルカラスは「初優勝のようにうれしい」と連覇を喜んだ。準決勝までと比べ、レベルを一段上げたようなプレーだった。
第1セット第1ゲームはジュースの連続の末、ブレークに成功。勢いのまま2セットを連取した。第3セットは自身のサーブだった第10ゲームで3度のマッチポイントがありながら、ダブルフォールトから逆転を許して5―5に追い付かれた。それでも「ポジティブに、ベストを尽くそうと思った」。タイブレークでは精度の高さが身上のジョコビッチを上回って勝ち切った。
あらゆる面で充実する21歳。この日はサーブの最速が218キロで、相手を「彼のあんなサーブは見たことがない」と驚かせた。
赤土のコートで行われる全仏、特徴の異なる芝のウィンブルドンを同一年に制したのは、オープン化以降で6人目。四大大会通算24勝のジョコビッチや22勝のナダル、20勝のフェデラーのように歴史に名を刻む選手になりそうな風格を感じさせる。「どこまでいけるかは分からない。今はただ成長し続けたいし、勝ち続けたい」と語った。(ウィンブルドン時事)
[時事通信社]
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