米大統領「政治の過熱冷ます必要」=トランプ氏銃撃受け、警備見直し指示
【ワシントン時事】バイデン米大統領は14日夜(日本時間15日午前)、トランプ前大統領の銃撃事件を受けて、ホワイトハウスの執務室から国民に向けて演説した。バイデン氏は、米国の分断状況を踏まえて「政治の過熱を冷ます必要がある」と強調。「意見の相違は投票で解決する。『弾丸』ではない」と呼び掛けた。
バイデン氏は、トランプ氏との対決が見込まれる11月の大統領選について「今後何十年にもわたって米国と世界の未来を形づくることになる」と指摘した。その上で、異なる意見を持つ者に対して「暴力に走らないようにすることが、私たちに課された責務だ」などと訴えた。
バイデン氏はこれに先立ち、15日から開催される共和党全国大会の警備を抜本的に見直すよう指示した。同大会では、トランプ氏が大統領候補に正式指名される。
また、トランプ氏を銃撃したトーマス・クルックス容疑者(20)に関して「動機に関する情報はまだない」とし、臆測を控えるよう求めた。ホワイトハウスで記者団に語った。
[時事通信社]
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