古江堂々「自分らしく」=五輪逃し、最高の再出発―エビアン女子ゴルフ
米ツアー初優勝から約2年。古江がようやく手にした2勝目はメジャーのタイトルだった。年間ポイントのランキングで3位につける戦いぶりを考えれば、驚きはない。
3週間前はパリ五輪日本代表争いのただ中にいた。「五輪に出たい」と言い続けて自身を鼓舞し、好成績を積み重ねたシーズン。ただ、なかなか優勝に届かず、メジャーでは全米女子オープンの6位が最高。世界ランクのポイントを稼ぎ切れず、前回の東京五輪と同様、つかみかけた切符はするりと逃げた。
代表争いを終え「気を楽にしたい」。休まずツアーを回り続けると、すぐに大きな成果が待っていた。
主戦場を米国に移して3年目。今季は前週までの集計でバーディー数が1位など、多くの部門で上位につける。出場試合数は最多で、体力面も強みの一つだ。米ツアーの中で技術や経験を蓄積し、成長していることを証明した。
飛距離で劣っても焦らず、時に笑顔を見せながら淡々とプレーする。今大会も初日から「自分らしいプレーができた」と言えた。今後はメジャー覇者の肩書と付き合うことになるが、自分のペースを貫くのは得意だ。
今季目立っている日本勢の活躍。全米女子オープンで笹生優花が2度目の優勝を果たし、渋野日向子は2位。日本ツアーが主戦場の山下美夢有は全米女子プロで2位に入った。実力者たちが切磋琢磨(せっさたくま)する状況は、さらなる快挙も期待させる。 (エビアン時事)
[時事通信社]
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