不安や迷い、断ち切った=江村、心身万全でフランスへ―フェンシング女子・パリ五輪「最高の輝きへ」
色鮮やかな金色に染め上げた髪と同じ色のメダルを、パリでつかみにいく。フェンシング女子サーブルの江村美咲(25)=立飛ホールディングス=は「金メダルを取りたい気持ちは強いが、結果ばかりを意識せず、プレーに集中したい」と静かに闘志を燃やしている。
五輪初出場だった2021年東京大会は個人戦で3回戦敗退。しかし、今は立場が変わった。22、23年の世界選手権を連覇し、世界ランキングは1位。金メダル有力候補として名前が挙がる。「正直どのくらいの注目度なのか。ずっとピンとこないまま過ごしている」と戸惑う。
世界女王になって、今まで感じなかった不安も生まれた。「負けた時の言い訳や、逃げ道をつくってしまう自分がいた」。負けることへの怖さから、思うように剣が振れない試合もあった。
それでも、今年に入ってからはワールドカップで2度表彰台に。「久々にやりたいプレーができた」。精神面も見詰め直し、「感情のままにプレーすることはなくなった」。近年悩まされてきた左足甲の痛みも引いた。五輪前最後の国際大会だった6月のアジア選手権は優勝。不安や迷いを断ち切り、心身ともに万全の状態で五輪を迎えられそうだ。
昨年の杭州アジア大会に続き、日本選手団の旗手を務める。「今までお世話になった方々への感謝の気持ちを持って、堂々と歩きたい」。メダルを取れば、女子では日本選手初の偉業だ。
[時事通信社]
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