意地見せた中日打線＝投手陣の緊急事態に奮起―プロ野球
シーソーゲームで最後に笑ったのは中日だった。両チームで計２４安打の乱打戦を制し、立浪監督は「打線がよくカバーしてくれた。きょうは勝ち切ったことが全てだと思う」と一息ついた。
０―２の二回に高橋周の３ランで逆転したのもつかの間、中盤の連続失点で劣勢に転じた。それでも５―８の五回に１点差まで迫ると、なおも１死一、二塁の好機で打席には細川。「みんなの波に乗っていけた」。変化球をうまく拾った打球は左翼線に弾み、２人の走者が生還。この回一挙５点を奪い、息を吹き返した。
先発の涌井が１イニングで降板するまさかの幕開け。緊急登板となった救援陣も失点を重ねたが、「毎試合、投手に助けてもらっている。たまにはこういう試合があってもいいと思う」と高橋周。チームは４失点以上した試合では今季初勝利。普段から奮闘している投手陣に何とか報いようと、打線が意地を見せた。
連勝でカード勝ち越しを決め、前半戦は残り６試合。立浪監督は「こんな試合は年に一回あるかないか。きょうはミスも多かった」と反省した。混戦が続くセ・リーグの上位争いに離されないためには、粘り強く白星を拾っていくしかない。
［時事通信社］
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