2024-07-13 09:33スポーツ

笑顔戻った北口=最終投てきで大台―陸上ダイヤモンドリーグ

 北口に笑顔が戻った。女子やり投げの最終6投目で、今季初めて65メートルの大台に乗せて逆転優勝。「ここに来たら、勝たなきゃと思った」。好相性のDLで、スイッチが入った様子だった。
 練習から調子が良く、1投目で64メートル63と今季自己最高を更新。「今季では一番いい入りができた」と好感触を得た。他種目の進行で試技を待たされる場面もあったが、会場全体の注目を集めた6投目は「勝ちたいと思って全力で投げた。力み過ぎることもなく、普通に臨めた」。勝負どころで平常心を保てるのは、世界女王の強さだろう。
 6月下旬の日本選手権までは、納得の投てきができていなかった。自身の感覚を重視し、強みの柔軟性を生かせるように調整。「きょうは動けるなと思って投げた」。パリ五輪まで1カ月を切り、理想の投てきを取り戻してきた。
 この日の65メートル21は今季世界3位の記録。「65を投げられたことは大きい」と手応えを口にした。次戦は20日のDLロンドン大会。「もう一回いい感覚で投げ、五輪に臨みたい」。本番の頂点へ、さらなる弾みをつけられるか。(モナコ時事)
[時事通信社]

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