2024-07-12 17:13スポーツ

連覇目指す大の里は泰然=照ノ富士、壁となれるか―大相撲名古屋場所

 大相撲名古屋場所は14日に愛知・ドルフィンズアリーナで初日を迎える。1965年から親しまれてきた会場は今回が最後。2場所続けて途中休場した横綱照ノ富士は出場を決意し、大の里ら新鋭の壁となる役割を担う。
 照ノ富士は膝の古傷に加え、腰や左脇腹などにも不安を抱える。名古屋入り後も番数は少なく、調整不足は否めない。それでも一人横綱の責任感は強く「良い成績を残せるよう、最善を尽くす」。気力を振り絞って土俵に立つ。
 初土俵から史上最速の7場所目で夏場所を制した新関脇大の里は、連覇など目覚ましい成績を残せば今場所後の大関昇進の話題が出る可能性もある。新入幕の初場所から3場所連続で優勝争いを経験した大器。「いい稽古ができている」と泰然と構える。
 3大関の中では琴桜と豊昇龍が順調に仕上げてきた印象で、大の里らの前に立ちはだかるだろう。9度目のかど番で迎える貴景勝は首の古傷の状態次第で、まずは勝ち越しが現実的な目標か。優勝経験を持つ阿炎、2桁白星で大関に戻れる霧島の両関脇が賜杯争いに絡めば面白い。
 新小結の平戸海は充実した稽古を積み、返り小結の大栄翔は実績十分。優勝経験があり、かつての大関候補だった若隆景は1年ぶりに幕内に戻る。先場所を全休した元大関の朝乃山は幕内下位からチャンスをうかがう。
[時事通信社]

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