ガザ停戦協議、対立続く=イスラエル首相は態度硬化―エジプト当局
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで交戦を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉で、仲介国エジプトの当局者は11日、イスラエル軍のガザ完全撤退などに関し依然として対立が続いていると語った。ロイター通信が伝えた。交渉は継続中とみられるが、溝が埋まるかは不透明だ。
イスラエルのメディアによれば、ネタニヤフ首相は11日、ガザとエジプトの境界にある検問所や緩衝地帯「フィラデルフィ回廊」について、イスラエルが管理を続ける考えを示した。ハマスの武器密輸を阻止する狙いというが、イスラエルの完全撤退を求めるハマスにとっては受け入れ難い条件だ。
米ネットメディア「アクシオス」は、「ネタニヤフ首相が態度を硬化させた」と指摘した。交渉に参加するイスラエル当局者は、軍事的に弱体化したハマスから譲歩を引き出すため強硬な態度を取っていると説明しつつ、「交渉が崩壊する危険がある」と述べた。
[時事通信社]
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