東京株、初の4万2000円台=TOPIXも最高値更新
11日午前の東京株式市場で、日経平均株価が初めて4万2000円を上回った。前日に米国株が上昇した流れを引き継いで買いが先行し、一時は前日比600円近く値を上げ、4万2400円を超えた。東証株価指数(TOPIX)も取引時間中の史上最高値を更新した。
その後は高値警戒感から利益確定売りも出て、上げ幅が縮小。午前の終値は日経平均が前日比347円85銭高の4万2179円84銭、TOPIXは19.10ポイント高の2928.30だった。
10日の米国市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が市場の早期利下げ期待に沿った内容だったと見なされ、主要株価指数がそろって上昇した。これを受け、東京市場でも朝方から幅広い銘柄に買いが入った。米市場では金利が低下すると割高さが薄れるハイテク業種の強さが目立っており、東京市場でも大型の半導体株や電子部品株が大きく値上がりして日経平均をけん引した。
ただ、これまでの急速な株価上昇に伴い、市場では「相場の過熱状態が意識されやすくなっている」(大手証券)と指摘する声が広がっている。このため、利益確定の売りが出て上げ幅を縮める銘柄も見られた。
[時事通信社]
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