大の里、駆け上がる熱意=「しっかりアピールを」―大相撲「奮い立つ新鋭」(上)
大相撲名古屋場所は14日に愛知・ドルフィンズアリーナで初日を迎える。1965年から親しまれてきた現在の会場では今回が最後。区切りの場所で新関脇大の里は連覇を目指し、新小結平戸海の取り口にも注目が集まる。
◇大関昇進に期待
大関に駆け上がる熱意は十分だ。「チャンスがある番付。しっかりアピールしていきたい」と大の里。新小結だった5月の夏場所で初土俵から史上最速の7場所目で初優勝。新入幕から3場所連続で11勝以上を挙げ、今場所の成績次第では一気の昇進も期待されている。
初めてまげを結ったのが先場所。重圧もかかりそうなものだが、「考え過ぎると硬くなる。その(大関の)2文字は頭に入れず、いつも通りの気持ちで」と平常心を強調する。名古屋入り後に何度も繰り返す「今場所が大事」という言葉に覚悟がにじむ。
4日のぶつかり稽古では、まわし姿の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の胸を借りた。腰の重い親方に何度も転がされて砂にまみれ、「ありがたい。自分の押しはまだまだ」。初心に返してくれる師匠の存在に感謝する。
24歳の大器はさまざまな重責を背負う。5月の夏場所後には部屋付きだった中村親方(元関脇嘉風)が独立し、兄弟弟子8人が転籍した。稽古場の雰囲気も変わる中、「新しい二所ノ関で初めての場所。引っ張っていい結果を残したい」と部屋頭としての自覚もある。
今年元日の能登半島地震で被災した地元への思いは強い。いまだ復興が進まぬ現状に歯がゆさも感じているが、「一生懸命頑張る姿を石川県の皆さんにしっかり見せたい」と言葉に力を込める。大相撲の歴史を塗り替える大きな挑戦。その活躍が故郷に勇気を与える。
[時事通信社]
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