2024-07-10 17:50社会

銀座時計店襲撃の男に懲役10年=「実行部隊で中心的役割」―岐阜地裁

強盗事件があった東京・銀座の高級時計店=2023年5月、東京都中央区

 東京・銀座の高級時計店で昨年5月、3億円相当の腕時計などが奪われた事件に関与したとして、強盗罪などに問われた無職梓沢竜磨被告(20)の裁判員裁判の判決が10日、岐阜地裁であった。村瀬賢裕裁判長は「実行部隊4人の中で中心的な役割を果たした」として、懲役10年(求刑懲役13年)を言い渡した。
 同被告は実名報道が可能な「特定少年」に当たるとして起訴時に氏名が公表された。
 村瀬裁判長は判決で、銀座の事件について「白昼堂々と行われた犯行で、一般人に恐怖心を与えるなど社会的影響も大きい」と指摘。ほかに関与していた岐阜県大垣市での強盗致傷事件では「自らの判断で、電話で(実行役に)具体的な指示を出すなど、単なる伝達役以上の役割を果たした」と述べた。
 判決によると、梓沢被告は他の実行役らと共謀。昨年5月8日、銀座の高級時計店に侵入し、ショーケースをバールで破壊して腕時計など74点(販売価格計約3億850万円)を強奪したほか、その6日前にも大垣市内の民家に侵入し、男性の顔や脇腹を殴るなどして2カ月のけがをさせた上、現金約2200万円が入った金庫を奪った。 
[時事通信社]

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