中国競泳の薬物問題、WADA対応に問題なし 調査結果
【パリAFP=時事】中国の競泳選手23人が2021年東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら五輪出場を認められていた問題で、世界反ドーピング機関(WADA)から中国への「ひいき」はなかったとする調査報告書が9日に出された。≪写真は資料写真≫
この問題では4月、東京五輪前の国内大会中の検査で、中国の競泳選手23人がトリメタジジン(TMZ)に陽性反応を示していたことが報道で発覚。WADAは汚染された食べ物を意図せず摂取したとする中国側の調査結果を受け入れ、処分は下さなかったが、この対応が世界中で怒りの声を呼び、米国反ドーピング機関(USADA)はWADAによる隠ぺいだと非難していた。
その中でWADAは元スイス検察のエリック・コティエ氏に調査を依頼し、その中間結果がこの日発表された。報告書では、「WADAによるひいきや服従、あるいはTMZで陽性となった23選手へのいかなる形の便宜を示唆する要素は何もない」とされた。
WADAのウィトルド・バンカ会長は調査結果を歓迎し、WADAの対応への批判は「地政学的」な緊張によるものだという主張を繰り返した。
一方で批判の急先鋒であるUSADAのトラビス・タイガート最高経営責任者(CEO)は、「驚きはない。WADA自身が調査担当者を選び、調査の規模を極限まで限定して、意義ある見直しができないようにしたのだから」と述べ、禁止物質が食べ物に混入した経緯や、WADAが問題なしとの結論に用いた科学的な根拠やデータなど、「重要な疑問の大半」がまだ明らかになっていないと話している。 【翻訳編集AFPBBNews】
最新ニュース
-
NY円下落、158円付近=5カ月ぶり安値
-
「東日本の玄関口」で各地の酒を販売 さいたま市
-
NY株、小幅続伸=米金利上昇一服で
-
邦人男性強殺で容疑者逮捕=ブラジル
-
原因は「ロシア軍の誤射」=旅客機墜落でアゼルバイジャン
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕