小池氏、自公都民ファと協調=来年の都議選、都政に影響も
東京都知事として3期目に入る小池百合子氏(71)はこれまでと同様、自民、公明両党と自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の3党と協調して、都政運営に当たる方針だ。現在は3党で都議会の過半数を占めるが、来年7月の任期満了に伴う都議選の結果によっては、小池都政への影響も考えられる。
小池氏は2016年の知事就任直後、旧築地市場の豊洲移転などで都議会自民党と対立。ただ、21年の都議選で都民ファが議席を減らし、自民が第1党に復帰してからは批判を抑えた。
その後は関係改善の動きが見られるようになった。小池氏自身が、都内の地方選挙で自民が推薦した候補の応援演説などに入った。議会運営でも自民、公明、都民ファの3党からの要望を受ける形で、高校授業料の実質無償化を打ち出した。自民都連会長の萩生田光一氏とも良好な関係だ。
そうした3党の枠組みが続くかどうかは、次の都議選次第となる。知事選で小池氏を支援した3党がそろって候補者を立てようとする選挙区は複数ある。調整は容易ではなく、ある都政関係者は「小池氏は直接関わらず静観する」とみている。また、裏金問題を抱える自民への逆風がやむのかも見通せない。
一方、知事選で蓮舫氏を支援した立憲民主、共産両党は、都議選での反転攻勢を目指す。国政での自民への不満の受け皿になることを狙うが、今回の選挙で無党派層の票が石丸伸二氏に流れたとの見方もあり、立て直しは容易ではなさそうだ。
[時事通信社]
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