見せ場つくれず完敗=井岡、大差の判定負け―ボクシング世界戦
喜びを爆発させた統一王者に背を向け、リングを降りた井岡はゆっくりと花道を下がっていった。見せ場をほぼつくれないまま、0―3の判定負け。ジャッジの1人がフルマークをつける完敗に「全力で戦ってやり抜いた。それに尽きる。負けは受け止めている」。淡々と振り返った。
マルティネスに対し、井岡の作戦は徹底していた。相手の距離で強打をかいくぐりながらボディーを狙う。だが、16戦無敗の王者を一瞬、引かせたように見えてもすぐに回転の速いパンチで応戦された。回を重ねても有効打をなかなか与えられず、逆に井岡のガードが下がって被弾する場面が目立った。
同世代の世界ボクシング評議会(WBC)王者エストラーダ(メキシコ)との対戦を望み続け、「彼とできるのが一番のストーリーだと思っていた」。だが、ライバルは先に王座から陥落して統一戦実現は遠のいた。「ベルトに興味があるのではなく、選手に興味がある」と語ってきた井岡。それだけに、モチベーション低下が予想された中での今回の試合だった。
35歳になった井岡が「もしかしたら最後になるかもしれない」と覚悟して臨んだ一戦。日本男子で初めて4階級を制覇したベテランに、まだ燃える何かが残っているのか。「終わったばかりなので、そこまで考えられていない」と静かに語った。
[時事通信社]
最新ニュース
-
オリンパス元社長に懲役10月求刑=違法薬物譲り受け「全て事実」―東京地裁
-
25年度雇用保険料率、1.45%へ=経済回復で0.1ポイント下げ―厚労省
-
愛子さまが体調不良=上皇さま誕生日行事欠席
-
川重が十数億円申告漏れ=海自接待、交際費と認定―大阪国税局
-
ホンダ・日産、統合検討発表へ=三菱自も合流視野、世界3位目指す
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕