2024-07-06 15:40スポーツ

求めた感触、両手に=レッドソックス吉田、価値ある一振り―米大リーグ

ヤンキース戦の9回、同点2ランを放つレッドソックスの吉田=5日、ニューヨーク

 1―3で敗色濃厚な九回2死。レッドソックスの吉田が値千金の2ランを放った。「いい場面で打てた」。きれいな放物線を描いた打球が右翼席に飛び込むと、敵地ニューヨークのヤンキースタジアムは静寂に包まれた。
 フルカウントからファウルで粘った末の8球目。内角低めの高速シンカーをうまく拾った。土壇場で同点に追い付くと、息を吹き返したチームは延長十回に勝ち越し、5連勝を飾った。
 吉田は4月20日以来の一発。けがで戦列を離れたり、不振だったりして、本塁打の出ない期間が長かった。「一本でも多く(という気持ち)だったし、いいスイングができればホームランになる」。求めていた感触が久しぶりに両手に残った。
 伝統の一戦で存在感を示した左打者は試合後、日米メディアに囲まれた。レッドソックスで放ったベストの本塁打かと尋ねられると「場面としては。場所もそう。勝ち試合で打てるというのは大きい」。表情は安堵(あんど)感に満ちていた。(ニューヨーク時事)
[時事通信社]

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