神戸、強みを発揮=2試合連続3ゴール―Jリーグ
優勝争いに踏みとどまるため、負けられない一戦。食らい付く相手を退け、神戸が大きな勝ち点3をつかんだ。2試合連続の3得点で快勝し、吉田監督は「大事な一戦。勝てたのはよかった」とうなずいた。
前半11分、武藤のクロスを大迫が頭でぴたりと合わせる。前節の鹿島戦で、ともに得点を挙げた上り調子の役者2人の力で、鮮やかに先制ゴールを奪った。
追い付かれた後は、なかなか突破口を見つけらなかった。しかし後半、セットプレーで得た好機を逃さなかった。CKから相手のクリアボールを扇原が頭でゴール前に入れると、詰めていた広瀬がGKの目の前でうまくコースを変えて流し込んだ。「ちょんと触るだけだった」。控えめに振り返った5季ぶりのゴールが、貴重な勝ち越し点となった。
個の力が強い前線と、得意のセットプレーで得点し、最少失点に抑えて神戸の強みを発揮した。武藤は「走ったり、切り替えたり、戦ったりというものに加えて、いいポゼッションサッカーができている。新しい一面が見え始めてきた」。上位陣は試合を残すが、これで暫定2位。昨季の王者がじわじわと調子を上げてきた。
[時事通信社]
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