ガザ住民に新たな避難命令 ハマス掃討作戦、各地で継続
【パレスチナ自治区AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍によるイスラム組織ハマス掃討作戦が続く中、同軍の避難命令を受け、各地で住民が新たに退避せざるを得ない状況に追い込まれている。≪写真はイスラエル軍の攻撃で破壊されたパレスチナ自治区ガザ地区の街並み。イスラエル側から撮影≫
イスラエル軍は1週間前、北部ガザ市シュジャイヤ地区に避難命令を出した。1日には南部ハンユニスや最南部ラファの住民にも避難を命令。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、南部では約25万人が命令の影響を受けている。
世界保健機関(WHO)によれば、ラファのヨーロッパ病院には退去命令は出ていないが、業務に支障を来している。現在、同病院と赤十字国際委員会(ICRC)が運営する野外病院にはそれぞれ患者3人が残るのみとなっている。
国連(UN)のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官は、南部に対する避難命令は「昨年10月以来最大規模」の117平方キロが対象となっていると指摘。「過ちへとつながる措置だ」と非難した。
国連人道問題調整室(OCHA)のアンドレア・デ・ドメニコ事務局長は、昨年10月以来、ガザ住民10人のうち9人が少なくとも1回は避難を余儀なくされているとし、「駒のように移動させられている」と語った。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は先に、対ハマス戦の「激しい局面」は終わりつつあると述べたが、同国軍は3日もシュジャイヤ地区に砲爆撃を加えた。軍によると、24時間でガザの50か所以上のインフラ標的を空爆したほか、地上部隊は「テロリストせん滅」作戦を続行した。【翻訳編集AFPBBNews】
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