錦織、終盤の精度欠く=2日間の激闘実らず―ウィンブルドンテニス
錦織は2日間にまたがる計3時間半の激闘の末、ウィンブルドンで3年ぶりの勝利はならなかった。第5セットは強打に押し込まれ、「ちょっと、おじけづいたところもあった終わり方だった」と悔しさをにじませた。
日没順延を経て、第3セット途中から再開。鋭いクロスを打ち込み、相手の強烈なサーブに持ち前のリターン力で対応した。セットカウント2―1と優位に立ったが、「勝ちが見えて、打てなくなったのもあった」。勝負どころの終盤で調子を上げた相手とは対照的に、第1サーブの精度が落ちてミスが増えた。
6月下旬に右足首を捻挫し、出場を決めたのは開幕日の7月1日。芝コートで十分な練習を積めず、ぶっつけ本番だった。試合中も痛みはあったという。「100%のプレーを取り戻すには時間が必要。技術は衰えていない。今はもうちょっと我慢かな」。自らに言い聞かせるようだった。
今後はパリ五輪に向け、再びクレーコートで調整する。「日本選手団の一員としていられることが、大きなモチベーション。良いプレーが出せるように準備したい」と視線を上げた。(ウィンブルドン時事)
[時事通信社]
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