新紙幣発行、詐欺にご注意!=銀行員かたり「旧札使えなくなる」―都内で既に被害4件・警視庁
20年ぶりとなる新紙幣発行に乗じ、「旧紙幣は使えなくなるため交換する」と言って現金をだまし取る詐欺に警察当局が警戒を強めている。東京都内では1日までに既に4件の被害が確認されており、警視庁の捜査幹部は「制度変更に乗じた悪質な詐欺。注意してほしい」と呼び掛けている。
警視庁によると、都内では3月以降、新紙幣発行に絡み、80~90代の男女計4人が現金計約1500万円をだまし取られる被害に遭った。
手口はいずれも一緒だ。区職員を装って「医療費の還付金を受け取れる」などと電話があり、話を進めるうちに、次第に話題が新紙幣へ移っていく。やがて電話口には、金融機関の職員を名乗る男が登場。取引銀行や口座情報を聞き出すと、「紙幣の移行に伴って旧紙幣は使えなくなる。預けてもらえばすぐに新紙幣と交換する」「旧紙幣の流通量調査のため、一度預けてほしい」などと持ち掛ける。その後、金融機関職員を名乗る人物が自宅を訪れて現金を受け取り、姿をくらますという。
捜査幹部は「金融機関の職員が交換に行くことは絶対にあり得ない。そういう話は全部詐欺だ」と強調。日本銀行も「従来の日本銀行券(紙幣)は新券が発行された後も引き続き通用する。『旧券が使えなくなる』といったデマや詐欺行為に気を付けてほしい」と訴える。
一般社団法人「詐欺防止ネットワーク」の松田俊也代表理事は「新紙幣発行で銀行法が改正され、キャッシュカードも新しくする必要がある」などと偽り、カードをだまし取る手口にも注意を呼び掛ける。
同様の手口は平成から令和へと元号が変わる際にも増加したという。犯罪グループは固定電話にかけてくることが多く、被害防止に向け「知らない番号には出ないようにしてほしい」と対策を求めている。
[時事通信社]
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