日本、五輪へ収穫ある準V=チームの底上げ着々―バレー・ネーションズリーグ
優勝は逃しても日本にとっては収穫十分だった。失った3セットはいずれも23―25。小さな部分が勝敗を分けたが、東京五輪金のフランスに最後まで食らい付いた。試合後のテレビインタビューでブラン監督は「悔しい気持ちはあるが、大会を通して成長した面がたくさんある。チームを誇りに思う」と語った。
パリ五輪本番へ向け選手層は厚みを増し、起用の選択肢も広がった。大塚は、けがのためリザーブに回った高橋藍の代役を務め、決勝でも存在感を示した。第3セット途中からオポジット(セッター対角)に入った宮浦は効果的にアタックを決め、2本のサービスエースを含む10得点。小野寺らミドルブロッカーの3人も大会を通じて、それぞれが持ち味を発揮した。
チームの底上げは確実に進み、結果も昨年の3位を上回った。主将の石川は今大会について「パリを見据えファイナルで戦う経験が必要」と語っていた。五輪開幕1カ月前に、決勝の舞台で、強豪と真剣勝負ができたことの意味も大きい。
ブラン監督は五輪に向け「歴史をつくる。メダルを取るために突き進む」と語る。金メダルを獲得した1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの表彰台に立てるだけの準備が整ってきた。(パリ時事)
[時事通信社]
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