猛プレスに表れた思い=東京V、機先制し雪辱―Jリーグ
東京Vが開始早々から仕掛けた猛プレスに、雪辱の思いが表れていた。「『前線の3人は前半で代わる気でやれ』と言われた」と山田楓。3トップで横浜Mに襲い掛かって機先を制し、あっという間に2点を奪った。
山見がその2点に絡んだ。逆転負けを喫した開幕節は途中からの出場。「ふがいないプレーで、ここでやり返すと、気持ちが入っていた」。前半12分にCKのクリアボールを右足で鮮やかに流し込むと、同22分には右クロスに飛び込んでオウンゴールを誘った。
前節までの引き分け数は、リーグ最多タイの9。リードをどう守り切るかは課題の一つだった。前半終了間際に1点を返され、後半はシュート10本の雨を浴びた。「押し込まれても、じれずに2点目を与えなかったのは大きい」と谷口。相手の逸機に救われる部分もあったが、守備陣の奮闘も光った。
前節、同じ昇格組の磐田に0―3の完敗を喫し、城福監督は自身に問いかけた。「目指しているサッカーに進んでいるのか?」。結論は「前線のハードワークは欠かせない」。原点に立ち返り、選手もそれを体現した。「非常に価値があるし、次につながる」。信念を貫いた監督の表情は、すがすがしかった。
[時事通信社]
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