大学再編、支援強化を提示=少子化背景に中間まとめ案―中教審
急速な少子化進行を見据え、大学の在り方を議論している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会は28日、中間まとめ案を示した。「大学の連携や再編、統合について取り組みが求められる」とし、規模を適正化するための支援強化が必要だとした。夏までに中間取りまとめを示し、具体策を盛り込んで今年度末の答申を目指す。
案によると、大学への主な進学者の18歳人口は大幅に減少。大学進学率は上昇するものの、進学者数は2022年の約63万人から40年には約51万人に減少が見込まれる。「入学定員270人規模の大学が1年間で90校程度減少する規模で少子化は進んでいる」とした。
特別部会は「18歳中心主義を維持したままでは規模を確保できない」とし、社会人や留学生など多様な学生の受け入れを重視。それでも定員割れや募集停止、経営破綻が生じることは必至で、「統合や縮小、撤退の議論は避けられない」と指摘した。
対策として、厳格な設置認可審査の実施や、再編、統合を通じた教育研究力強化への支援などを例示した。定員割れや財務状況が厳しい大学を統合した場合のペナルティー緩和や、学校法人解散に伴う学生保護の仕組み構築なども挙げた。
また、授業料など教育支出の家計負担は他の先進国の2倍程度だとし、負担の在り方も検討課題とした。
[時事通信社]
最新ニュース
-
政府有識者会議、通信監視へ法整備を=日本・外国間も対象―能動的サイバー防御で提言
-
「政治的な圧力」排除を=新疆綿巡りユニクロけん制―中国外務省
-
浅尾氏が1軍投手コーチに=プロ野球・中日
-
LINEに他人の画像誤表示=アルバム機能に不具合
-
空自次期初等練習機にT6選定=防衛省
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕