「史上最悪」と罵倒合戦=トランプ氏は自制、バイデン氏声小さく―米大統領選討論会
【ワシントン時事】米南部ジョージア州アトランタで27日夜(日本時間28日午前)に開かれた大統領選の第1回テレビ討論会。4年ぶりに対峙(たいじ)したバイデン大統領(81)とトランプ前大統領(78)の論戦は、大きな混乱もなく淡々と進んだ。ただ、相手の弱点を責める発言が多く、互いを「史上最悪の大統領」とののしり合う場面もあった。
バイデン、トランプ両氏はそれぞれ右側と左側から入場し、握手なしに登壇。共に紺色のスーツを身に着け、ネクタイはトランプ氏が赤色、バイデン氏は青色だった。
質問は経済、人工妊娠中絶、移民、ウクライナ情勢などの順に投げ掛けられた。トランプ氏が自制しながらも「世界中からテロリストが(米国に)押し寄せている。この男(バイデン氏)はそれを放置した」などと持論を明確に展開したのに対し、バイデン氏の声はかすれ、力不足が目立った。
バイデン氏は、トランプ氏が不倫口止め料不正処理事件で有罪となったことを念頭に「この壇上で有罪判決を受けた重罪犯は、私が今見ている男だけだ」などと反撃。トランプ氏支持者らによる2021年1月6日の連邦議会襲撃事件については「襲撃者が『愛国者』だというのか。いいかげんにしろ」と怒りをあらわにした。
[時事通信社]
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