「自分は被害者」「店続けたい」=事件後も笑顔で接客―逮捕の長女・那須2遺体
栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、殺人容疑で新たに逮捕された長女の宝島真奈美容疑者(31)は事件後、夫妻が経営していた東京・上野の飲食店十数店舗の運営会社を継ぎ、毎日のように店に顔を出していた。
周囲に自身は被害者だと説明し、夫妻が切り盛りしていた飲食店の売却話を進める一方、一部店舗については「両親の店だから続けていきたい」と話していた。
関係者によると、真奈美容疑者は営業再開した6月上旬ごろから、夫妻が経営していた飲食店に顔を出し、笑顔で接客。常連客と一緒に酒を飲み、騒ぐときもあった。
近くの飲食店の40代の男性店主も、毎日のように店を訪れ、関係者と打ち合わせをする真奈美容疑者の姿を目撃していた。「両親の店だから続けたい」と話していたといい、男性は「親を大切にしていたと思っていた。ショックで信じられない」と驚きを隠せない。
逮捕当日の27日午後、店の契約を巡って同容疑者と会う約束をしていた不動産会社の男性は「『私も被害者なんです』と言っていたが、落ち込んでいる様子はなかった」と振り返った。
別の飲食店の男性マネジャーは数日前、真奈美容疑者を見かけて声をかけたところ、「『うるさいよ、こっちは被害者なんだよ』と言われた」と明かす。逮捕については「まったく驚かない」と語った。
[時事通信社]
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