子どもの浮具、正しく着用を=3歳児溺れる事故―国民生活センター
両腕と胸に浮力がかかる浮具を、間違えて背中側に着けた3歳男児が溺れる事故があり、国民生活センターが注意を呼び掛けている。背中側に浮力があると水中でうつぶせの状態になり、水から顔を出すことが難しい。正しく着用することが大事だという。
事故が起きたのは、腕を通すリング状の部分と胸当て状の部分がつながり、全体に発泡剤が入った浮具。1~6歳くらいを対象にした商品が多く、プールで遊ぶ際に水に慣れるための補助具として使われる。
同センターによると、昨年8月、浮具の胸当て部分を背中に着用した3歳男児が屋外のプールで溺れた。男児は一時心停止し、心肺蘇生措置を受けて心拍は再開したが、5日間入院した。浮具本体には英語で使い方が表示してあったが、日本語での説明はなかった。
同センターは、緩みがないように浮具を着用することや、海や川などではライフジャケットを使用することも求めている。担当者は「浮具は命を守るためのものではない。正しく使った上で、保護者は手の届く距離で目を離さないでほしい」と話している。
[時事通信社]
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